CO2センサー センサーコネクタのデータ精度について

2020年6月25日

緊急事態宣言が解除され、都道府県別に段階を踏みながら日常生活が送れるようになってきました。しかしまだ有効なワクチンがなく、当面の間新たな生活スタイル「Withコロナ生活」を意識した生活が始まろうとしています。弊社でもこれまではお客様へ訪問を積極的に行っていましたが、Web会議を多くするなど、極力直接会う機会を減らす取り組みをしています。

人を集めてサービスを行う業界様にとっては色々な悩みがあると思います。本来であれば集客をより多くし事業を発展させる事が、日本経済の発展・事業発展に繋がりますが、その反面、人が集まる事でコロナウイルス感染リスクが高くなるのではないかという不安も同時についてきます。

現在弊社ではセンサーコネクタSC-302(CO2センサー)の問合せを数多く頂いております。詳細までは全て書く事は出来ませんが、室内環境を見える化(スマートフォン、タブレット、サイネージなど)する事により、換気開始タイミング、終了タイミングを感覚的でなく測定値をもとに行う事が出来ます。

センサーコネクタ(CO2センサー)はこれまで介護施設様、見守りサービスのセンサーとして採用実績があります。入居者様の部屋に設置する事で、人間が吐き出す呼吸成分、二酸化炭素濃度を測定、分析する事により部屋の状態「居るか、居ないか」見守り機能として「呼吸をしているか、していないか」の判断となるデータを測定しています。

CO2センサーは市場に様々なラインナップがありますが、その中でもセンサーコネクタ(CO2センサー)は上記介護施設様の例で紹介させて頂いているように、仕切りのある空間で人が「居る、居ない」「おおよその人数検知」が出来る程のデータ精度があります。何が言いたいかというと、人の動きやおおよその人数がわかる為、換気目安に使う測定データだけでなく、より高度なサービスにも展開できる情報を取得出来るという事です。

ではどの程度の精度があるのか、CO2センサー中でも最高精度と呼ばれている、センスエア(旭化成)製K-30と比較したグラフを見てみます。

  • SC-302
    SC-302
  • センスエア(旭化成)製K-30
    センスエア(旭化成)製K-30

測定条件として

  • 小部屋の窓を解放し完全に換気を行ってCO2値を限界まで下げる
  • 窓とドアを閉め、センサを置いて無人状態で10分放置
  • 窓とドアを閉め、中で20分間一人で作業(PC1台)
  • 窓とドアを閉め、センサを置いて無人状態で10分放置
  • 窓を解放し、換気を行いながら10分測定

測定データをQuicksightで可視化した結果、最高精度と呼ばれているK-30と似たリニアなグラフになりました。グラフの後半に少しブレがありますが、これは測定時窓を解放し換気を行っているタイミングの測定データです。この日は少し風があり、それによる変動と思われます。
それを裏付けるデータとして、SC-302で取得できる温度と湿度も可視化してみました。

  • 温度と湿度も可視化
  • 温度と湿度も可視化

このように後半はデータが上下していますが、窓を閉めている状態ではリニアな値になっていることが確認出来ました。これはK-30と同等の測定精度をもっていると言っても過言ではありません。

次にK-30と空調システムやエアコン等の家電製品でも使用されている国産CO2センサーの比較をしてみます。測定条件は上記で記載した内容と同じ条件です。

  • 国産CO2センサー
    国産CO2センサー
  • センスエア(旭化成)製K-30
    センスエア(旭化成)製K-30

両者のグラフを見比べてみるとK-30の方が推移がなめらかで国産CO2センサーの方があまり安定していない印象です。K-30は入室タイミングと換気のタイミングがはっきりと見て取れます。一方国産CO2センサーの方はガタついてはいるものの、何とか入退室の状況はわかります。ただ、見やすさでいうとやはりK-30に軍配が上がりそうです。

各グラフを比較した際、SC-302の測定データはK-30と全く同じとは言えないまでも、かなりデータ精度、安定性がある事がわかります。また、国内CO2センサーと直接の比較は出来ていませんが、各グラフを比較しても国産CO2センサーよりデータ精度が安定しているのがわかります。

これから日本だけでなく、全世界がWithコロナ生活を送っていきます。人が集まる場所では感覚的な事だけでなく、数値を見える化した設備投資も今後必要になってきます。センサーコネクタ(CO2センサー)は換気目安になる二酸化炭素濃度を測定する事が出来ます。換気目安にしか使えないデータ精度でなく、人間の動きをがわかる程の精度のデータ測定が可能です。

またIot化が進む中でセンサー選定はとても重要な事になります。データ精度が悪ければ再開発を行わなければいけません、センサーコネクタ(CO2センサー)はデータ精度は勿論、クラウド連携出来る機能も備え、且競争力のある価格帯で1台からご提供させて頂いております。

新しい生活スタイル「Withコロナ」、Iotシステムのセンシングデバイスとして自信をもっておすすめ出来る製品です、お気軽にお問合せください。

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