60GHzバイタルセンサーについて

2023年1月18日

弊社の非接触バイタルセンサーは24GHzのドップラーセンサーを搭載したものですが、最近60GHzのFM/CWセンサー(測距センサー)を搭載した非接触バイタルセンサーを数社が発表しています。周波数が24GHzから60GHzに上がるだけでも性能が良いのではと、弊社のセンサーが下に見られるケースがあるので、その違いをご説明したいと思います。

各バイタルセンサーの特徴

24GHzドップラーセンサー搭載非接触バイタルセンサー(弊社)

  • 搭載するドップラセンサーで体表の凹凸(体表の脈流、呼吸によるミゾオチの凹凸)を周波数の変化に変えて感知します。
  • 感知距離は対象の方がじっとしていて約2.5mです。
  • 電波はセンサーからビーム状(水平45°、垂直38°)に広がり、人間に当たって戻ってきます。
  • 対象の方と1:1の使用となります。
  • 弊社では介護、見守り分野ですでに22000台の市場での実績があります。

60GHz FM/CWセンサー搭載非接触バイタルセンサー

  • 俗にミリ波レーダーと言われ、車の自動運転にも使われていますが、基本的にセンサーと対象物の距離を測るセンサーです。
  • 60GHzと周波数が高い分、24GHzのものに比べアンテナの形状がかなり小さくコンパクトです。よってこのセンサーを複数個使うと1:n(複数人)のバイタル感知ができる様です(ただコストが上がります)。
  • このセンサーは体の脈・呼吸の凹凸とセンサー間の距離を測ります。呼吸はミゾオチの凹凸になりますので、その変化の距離は数ミリとなります。脈は体表を流れる血流による血管の膨らみを感知しますが、多分センサーとの距離の変化量はコンマ数ミリだと思います。
  • 例えば対象の方まで2.5mとして呼吸は感知できると思いますが、脈に関しては測距センサーとしてコンマ数ミリの違いの計測は難しい様な気がします(できたとして感知距離2.5mより短くなる?)。
  • 周波数が高い分アンテナが小さく、多分ビーム幅はかなり狭いと思いますので、在宅の見守りをしようとすると、かなり多くのセンサーを用意しブロードでの感知をする様になると思います(コストが上がる)。

という事で、周波数の違いだけでなく、感知の方式が違います。
以上、ご参考にしてください。

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