非接触バイタルセンサーは壁に埋め込んでも入居者の脈・呼吸を感知する

2024年3月19日

弊社の非接触バイタルセンサーを壁の中に埋め込んだ設置した使い方で、実際に有った使い方をご紹介します。

某工務店の社員寮の省エネ対策

  • 社員寮の省エネ対策
  • 社員寮の省エネ対策

これは社員寮の個人の部屋にて、社員が出社時にテレビ、照明、エアコンをつけっぱなしにしたままで出社すると言う、省エネ的に困った事例が多数ある様で、その対策用です。
部屋の構造としてはドアから入った真上がロフトになっておりそこにベッドがあります。正面のガラス戸の左に机でその上方にエアコンがあります。部屋の広さは多分5畳くらいで、床から天井までは3.5m位あります。
酔っぱらって帰ってきたときは床面に寝ていることも想定して、ロフト(ベッド)と机の位置の2か所の壁内に弊社の非接触バイタルセンサーを設置し壁越しに対象の方の脈と呼吸を感知します。

弊社の非接触バイタルセンサーで使用するマイクロ波(24GHz)は金属板、セメント、水以外は透過します。

よって布団か何かを被っていても、マイクロ波はそれを透過して人で反射してセンサーまで戻ってきますが、体表の動きから脈・呼吸を感知して人がいると判定します(人間の体の70%は水の様です)。よってこの部屋の住人が会社に出社して、人が居ない(脈・呼吸が無い)と判定しセンサーから上位のPLC(プログラマブルコントローラー)に居ないと言う信号を送りそれが30分継続するとPLCが部屋の元電源を切ります。これは部屋数が275部屋あり、2018年に設置しましたが、未だに稼働して省エネに貢献しています。

刑務所の保護室での見守り

これは刑務所の内で精神的におかしくなった方が入る保護室の天井裏に弊社の非接触バイタルセンサーを下向きに設置した例です。天井の材質は石膏ボードで、石膏ボードは上記のマイクロ波は透過します。天井の高さは3mです。保護室は、入っている方の自傷行為から生命を守るという事で、突起物の設置は許されていません。照明も埋め込み、ベッドも無、トイレはステンレス製の和風の便器があるだけです。

この環境で管轄の法務省からの要求は、『約6畳位の床面の何処に居てもどんな格好をしていても脈・呼吸を感知すること』でした。天井裏から床面まで3mと言う距離も厳しく、結局は複数のセンサーを下向きに設置し、補い合って感知する形をとりました。すでに20カ所の刑務所に導入頂いております。

以上になります。ご参考にしてください。

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